経済が、絆が、国が壊れていく。ついに「覚悟」をきめる時が来た。と過激なタイトルの五木寛之の本で「人間の覚悟」が出ました。いよいよ地獄の門が開いたと本文にありますが、今まさにその時ではないでしょうか？蟹工船という本が最近になってベストセラーになっていますが、「おい、地獄さ行ぐんだで」とあり時代のさきがけを読んでいます。自動車大手のリストラ、派遣切り、赤字に転落、鳥インフルエンザの恐怖様々な脅威が僕たちを包んでいます。僕たちの世代はいままでそんな恐怖は体験したことがなくどう対処していいかわからないです。そんな時はしっかりと腹をくくってじっくりを時代を見据えてブレないでたくましく生きていきたいと思います。母曰く、まだいいわよ命を取られるわけじゃないんだから、私が体験した戦時中のB29による空襲やP５１による機銃掃射よりはましだわよ。たしかにそのとうりでした。

昨日、母をつれて上野の東京都美術館で開催しているフェルメール展に行ってきました。フェルメールはオランダのデルフトという小都市で活躍した多くの画家の中でも最も人気が高く、光と影をうまく使った絵には圧倒されられます。特にワイングラスを持つ娘のニヒルな表情と言い寄る男の根胆が見え見えでおもしろいのと、同時に朱色のスカートの襞の自然観が印象的でした。帰りは上野公園の銀杏を見ながら以前にブログでご紹介した韻松亭で昼食を取って親孝行な1日でした。どうしても見たい方は12月5日まで夜7時半の最終入場ではいれます。

久しぶりに五木寛之先生の本を読みました。僕が中学から高校生の時に盛んに読んだ作家さんで青春の門は有名ですが、ソフィアの秋やゴキブリの歌などローカル的なものも面白かったです。さて、この本は人の人生には4つの区切りがあり、学生期、家住期、林住期、遊行期に分けられます。それぞれ25年単位で、学生期はすなわち青春時代で心身を鍛え学習し経験を積む。家住期は社会人の時期で就職し家庭を持ち子供を育てる時期です。さて林住期とは臨終ではなくて著者はジャンボジェットの離陸見立てて人生の離陸と見立てている。これまでたくわえた体力、気力、経験、キャリア、能力、センスなどの豊かな財産をすべて土台にしてジャンプするのである。また、道楽に徹せよともある。金を稼ぐための仕事ではなく報酬を求めない仕事でもある。要は家出しようと離婚しようと人生の悔いのないように何をしても構わないが、自分が好きなことを好きなだけ行うことである。自分も考えてみたら50歳ですでに林住期に入ってしまっている。しかしまだ小学生の子供を抱え借金も抱えている。ただ自信持って言えることは、今の自分の趣味は仕事だと断言できる。患者さんを見て臨床に取りくむことが好きでおもしろく楽しいのだ。そういう意味では十分林住期だと言える。そして臨床で得たものを若い先生方と勉強しその夜のビールの何とおいしいこと。まだまだ現役で林住期を楽しみたいと思います。

今我が家で気に入っているものにマジックソープがあります。マジックソープは爆発的なヒット商品で万能洗剤です。オリーブ油、ヤシ油、ヘンプ油、保湿成分にホホバ油が入っています。すべて天然のもので構成され、石油系の合成化合物や添剤は一切入っていません。さらにいろいろなアロマの香が楽しめます。そしてなにより万能洗剤で、体や髪の毛を洗ったり、食器用に使ったり、衣服の洗たくにもつかえます。びっくりしたのはお風呂の排水口のぬめりが無くなりいやな匂いも無くなりました。すぐれたものはなんにでも使えるという代名詞です。そして何より地球環境にやさしく天然ものを排水します。ぜひ皆さんも使ってみてください。

今日、押井監督の映画、スカイクロアを見てきました。戦争というテーマで特に空中戦について描かれていました。戦争には絶対に反対ですが、自称飛行機マニアの僕としては興奮せざるをえませんでした。特にカンナミユーイチの機上する散香マークという戦闘機はまさに旧日本軍の辰電そのものですね。先端に機関砲の確か30mmでしたが、これを装備するためにエンジンを後方に取り付けて先尾翼にしてあります。これに2重反転プロペラをつけるとこなんか芸が細かいですね。ちなみに垂直尾翼に取り付けてある小さい車輪は離陸時にプロペラを滑走路にぶつけないためです。また2重反転プロペラは強力なトルクで機体が傾かないためには重要です。昔、単発機を操縦していたときにこの反トルクは経験しました。敵対するティーチャーズの操縦するスカイリィJ２は、旧ドイツ空軍のホッケウルフに翼はアメリカ海軍にコルセアのガルウイングかもしれません。女性の読者のみなさんごめんなさい。
カンナミユーイチ機

ティーチャーズ機

All for One ,One for All
(全員は一人のために、一人は全員のために）
昨日の北京オリンピックソフトボール女子が金メダルを取った試合を、TVで観ていてこのことを思い出しました。 All for One ,One for Allはもともとラクビーの言葉ですが、まさに昨日の試合はこのことが勝利を勝ち取った原動力です。以前の日本代表は現、斎藤監督など強打者がいましたが、今回はそれほど特記すべき強打者はいませんでした。チーム全員がお互いを信じて勝ち取ったものです。上野投手も力投しましたが、基本は自分で全て三振に取るというのではなく、打たせてみんなで取るということを実践しました。アメリカのほうは2人のエース級投手と強打者をそろえていました。それにも優ったのはこのチーム力です。当院もこのことは肝に命じてチーム力を高めたいと思います。

池袋の東武デパートの靴売り場で土曜、日曜、祭日に一日に40～50足も飛ぶように売れている靴にMBTがあります。当医院でもかなり前から推奨して患者さんに履いていただいています。前にも記載していますが、あらためてご案内します。腰痛、肩こり、頭痛（大部分は頚部筋肉の緊張）など筋肉的な問題で悩んでいる方、是非使ってみてください。僕も数年前は腰痛や肩こりに悩まされいたのが、この靴を履いてからは整体やマッサージが皆無になりました。原点はマサイ族のような裸足の二足歩行です。健康の秘訣はこのMBTのウォーキングと足裏の刺激（ゴルフボールや石をよく踏むこと）だと思います。さあみなさんも裸足で砂浜や芝生を踏みしめてみてください。きっとここち良い爽快感があじわえますよ。