絶対に第一小臼歯を抜かないで
Category:未分類
患者さんのHさんの御嬢さんLさんのカウンセリングをたった今終わりました。ある先生からのご紹介ですが、今まで行っている矯正科の歯医者さんに「この次は上の第一小臼歯を抜きます」と言われたそうです。Lさんはお母さんのHさんに涙を浮かべて「歯は絶対に抜きたくない」と言ったそうです。そこで第一小臼歯を抜かないで矯正をおこなっている当院にご紹介いただいた次第です。検査をして模型などよく見てみるとこのケースは絶対に抜いてはいけない症例でした。Ⅱ級咬合といって下の顎が後ろに下がっています。顎の動きをコンピューターで調べてみると明らかに後ろに下の顎が下がっています。ですから上の歯を抜歯によって後ろに下げるのではなく、下の顎全体を前に誘導することが重要です。もし上の第一小臼歯を抜歯すれば下の顎はさらに後ろに下がってしまい、顎関節症になってしまいます。歯科医師諸君、女の子の涙は無視しないで敬意をはらってよく考えてみましょう。