機長の集中術
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いつもOAMセミナーの講師として大阪の出張に行ったときに本屋に寄って面白そうな本を買います。今回は「機長の集中術」といってJALの機長でグレートキャプテン(航空業界では飛行時間が長くて事故のない偉大なるキャプテンのことをこう言う)と言われている小林宏之氏が書いた本です。その中で4つの眼について書かれています。この4つの眼とは足元の小さいことを見る「虫の眼」、全体を俯瞰する「鳥の眼」、流れを読み取る「魚の眼」、本質や重要度を見極める「心眼」を説いています。これをわれわれ歯科の診療に当てはめてみると「虫の目」すなわち形成時などに使うマイクロや拡大鏡で精密に見ること。「鳥の眼」とは一部分の歯しか見てないで全体の歯列やTMJ、筋肉などその人のすべて起こっている現象を見なさいということ。「魚の眼」とはまさしく経過観察、われわれはすぐに結論を出そうとするが、じっくりと見極めることも大切。さらに患者さんの10年後、20年後、を時間軸で見ていきなさいと解釈。そして「心眼、」これは患者さんの生活背景やおかれている環境、ストレス度など察してブラキシズムに対する考慮をしなさいということではないか?明日からの診療をこのことを肝に命じておこなっていこうと思います。