林住期
Category:アンチエイジング
久しぶりに五木寛之先生の本を読みました。僕が中学から高校生の時に盛んに読んだ作家さんで青春の門は有名ですが、ソフィアの秋やゴキブリの歌などローカル的なものも面白かったです。さて、この本は人の人生には4つの区切りがあり、学生期、家住期、林住期、遊行期に分けられます。それぞれ25年単位で、学生期はすなわち青春時代で心身を鍛え学習し経験を積む。家住期は社会人の時期で就職し家庭を持ち子供を育てる時期です。さて林住期とは臨終ではなくて著者はジャンボジェットの離陸見立てて人生の離陸と見立てている。これまでたくわえた体力、気力、経験、キャリア、能力、センスなどの豊かな財産をすべて土台にしてジャンプするのである。また、道楽に徹せよともある。金を稼ぐための仕事ではなく報酬を求めない仕事でもある。要は家出しようと離婚しようと人生の悔いのないように何をしても構わないが、自分が好きなことを好きなだけ行うことである。自分も考えてみたら50歳ですでに林住期に入ってしまっている。しかしまだ小学生の子供を抱え借金も抱えている。ただ自信持って言えることは、今の自分の趣味は仕事だと断言できる。患者さんを見て臨床に取りくむことが好きでおもしろく楽しいのだ。そういう意味では十分林住期だと言える。そして臨床で得たものを若い先生方と勉強しその夜のビールの何とおいしいこと。まだまだ現役で林住期を楽しみたいと思います。